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 知床白書    Shiretoko White Paper

III 知床世界自然遺産地域の管理状況

1. 管理計画の実行状況

3. 平成24年度の知床世界自然遺産地域科学委員会の活動

4. 調査等の実施状況

5. 施設整備の実施状況

4.調査等の実施状況

平成24年度実施事業一覧

No.

実施者

名称

事業費

概要

1

環境省

知床世界自然遺産地域科学委員会運営業務

1160万円

平成24年度知床世界自然遺産地域科学委員会および科学委員会のもとに設置されているエゾシカ・陸上生態系ワーキンググループ会議を運営した。

2

環境省

知床世界自然遺産地域における情報提供及びデータ収集業務業務

100万円

知床データセンター及びメーリングリストの維持管理を行った。

3

環境省

知床国立公園生態系保全対策事業

200万円

知床の生態系やその保全について現地での講座を開催するとともに、地域住民らと一緒に現場で実態調査や防除活動を行う事により、知床世界遺産地域の保護管理に関心を抱く地域住民の裾野を広げ、また保護管理に対する意識の一層の向上を図り、地元ボランティア等の参画による継続的で自律的な保全管理に向けた体制構築を図る事を目的として行った。

4

環境省

知床国立公園における環境教育業務

60万円

野生生物の保護管理に係る地域住民の意識の高揚を促進することを目的として、シマフクロウ公開座談会を開催した。

5

環境省

知床五湖エコツーリズム推進事業ヒグマ等事故リスク対応マニュアル作成業務

150万円

ヒグマの高密度生息地である知床五湖において国立公園利用者の適正な利用とエコツーリズムを推進するために、登録引率者が持つべきヒグマ事故等のリスクに関する知識・情報を網羅し、事故発生時及び発生後における対処の想定を整理したマニュアル案を作成することを目的として実施した。

6

環境省

知床エコツーリズム総合推進業務

200万円

ヒグマを始めとした野生動物と国立公園利用者・地域住民とが共存し、エコツーリズムを進めるため、地域協働でのマナー啓発事業等の企画検討を行うとともに、啓発資料の作成を行った。

7

環境省

知床半島先端部地区適正利用促進業務

270万円

知床半島先端部地区の漂着ゴミ及び外来種調査およびシマフクロウとの共生のための啓発資料の作成を実施した。

8

環境省

知床国立公園知床五湖等利用適正化検討業務

200万円

本業務では各々の課題を協議する場である「知床五湖利用のあり方協議会」、「知床五湖の利用のあり方協議会登録引率者審査部会」、「適正利用・エコツーリズム検討会議カムイワッカ部会」を運営した。

7

環境省

知床国立公園知床五湖における利用者意向等調査業務

90万円

知床五湖の利用者を対象に提供されている自然体験に対する評価や利用調整地区制度に対する評価を把握するためのアンケート調査を実施し、6月下旬に実施された知床五湖増枠実験時の実験参加者へのアンケート、聞き取りを実施し、増枠の評価、課題等を整理した。

8

環境省

知床国立公園ウトロ海域における海鳥の保護と維持可能な海域利用検討業務

440万円

ケイマフリ等海鳥の保護と持続可能な海域利用の両立をはかるため、海域の利用動向の調査を行うととともに、検討会を開催した。また、海域の利用やその取り組みの情報発信を行った。

7

環境省

知床世界自然遺産地域における環境教育業務

100万円

知床世界自然遺産地域における関連施設等を活用した環境教育手法の開発を目的とし、(1)エゾシカ対策の普及啓発、(2)知床半島先端部地区に関する情報収集および普及啓発、(3)ホームページによる情報発信に関する業務を実施した。

8

環境省

知床世界自然遺産地域ヒグマ個体数推定のための調査業務

90万円

ヒグマの保護管理に資するデータを得ることを目的にヒグマ個体数推定のためのカメラトラップ調査に関するカメラの設置、メンテナンスおよびデータの回収を行った。

7

環境省

知床世界自然遺産地域ヒグマ個体数推定のための解析業務

80万円

ヒグマの保護管理に資するデータを得ることを目的にヒグマ個体数推定のためのカメラトラップ調査を実施しており、本業務ではその調査データの解析と専門家からの意見聴取を行い、カメラトラップ調査の有効性や改善点について検討を行った。

8

環境省

知床国立公園知床五湖ヒグマ対処法研修実施業務

80万円

知床五湖登録引率者の新規養成研修としてヒグマ対処法に関する研修の運営を行った。

9

環境省

知床国立公園知床五湖植生・歩道状況調査

60万円

知床五湖園地の利用調整地区制度の効果検証を行うため、地上歩道周辺の植生の状況、および歩道の浸食・拡張状況の把握を行った。

10

環境省

羅臼湖における植生モニタリング手法検討調査

30万円

羅臼湖線歩道における歩道の再整備の効果検証のための植生のモニタリング手法の検討を行った。

11

環境省

知床国立公園における指定植物見直しに関する調査

100万円

知床国立公園の指定植物の見直しのための現地調査を実施した。

12

環境省

羅臼湖線歩道適正利用検討業務

70万円

羅臼湖部会を運営し、羅臼湖の適正な利用のあり方を検討した。

13

環境省

知床国立公園知床五湖・カムイワッカ地区自動車利用動態解析業務

70万円

知床五湖及びカムイワッカにおいて、アクセスに関する利用動態に関連する様々なデータを取りまとめ、その解析を行った。

14

環境省

知床世界自然遺産地域における希少植生保全対策等業務

200万円

知床連山地域の二ッ池には知床半島において重要な高山帯の湿原植生が成立している。二ッ池周辺では湿原域のルートの複線化が進行しており、希少な植生の保全のため早急な対策が求められていることから、二ッ池におけるルートの付替え等の望ましい対策を検討し、希少な植生の保全を推進するとともに、登山道の維持補修を行った。

15

環境省

(春期)知床国立公園エゾシカ捕獲手法検討業務

740万円

知床国立公園および知床世界自然遺産地域においてエゾシカ(以下、シカ)の増加による生態系への深刻な影響が見られることに鑑み、斜里町幌別―岩尾別地区および羅臼町ルサ―相泊地区におけるシカ捕獲手法検討並びに知床岬地区における個体数調整捕獲を行った。

16

環境省

(秋期)知床国立公園エゾシカ捕獲手法検討業務

200万円

知床国立公園及び知床世界自然遺産地域においてエゾシカ(以下、シカ)の増加による生態系への深刻な影響が見られることから、斜里町幌別-岩尾別地区におけるシカ捕獲手法検討を行った。

17

環境省

知床国立公園エゾシカ密度操作実験実施業務

2000万円

斜里町幌別-岩尾別地区及び羅臼町ルサ-相泊地区においてエゾシカ密度動作実験を行った。

18

環境省

知床岬地区エゾシカ個体数調整業務

650万円

知床岬地区において、平成23年度夏期に設置したエゾシカ捕獲支援用仕切り柵を活用した、エゾシカの個体数調整を行った。

19

環境省

知床岬地区セイヨウオオマルハナバチ等対策業務

200万円

知床岬においてセイヨウオオマルハナバチの防除活動を行い、生息状況の調査を行った。

20

環境省

シマフクロウに脅威となるアライグマの捕獲調査業務

350万円

カメラトラッピング調査による痕跡確認を実施するとともに箱ワナによりアライグマを捕獲し、生体等に関する必要なデータの収集及び分析を行った。

21

林野庁
北海道

河川工作物改良によるサケ科魚類遡上効果確認調査

924
万円(林野庁)
200
万円
(北海道)

改良工事を実施したイワウベツ川(支流赤イ側でH18・1基及びH22・1基、支流ピリカベツ川でH19・2基)、チェンベツ川(H20・1基、H21・1基)について、サケ科魚類の遡上効果を確認するためのモニタリング調査を実施した。
赤イ川及びチェンベツ川では、改良により遡上が容易になっている状況が確認された。

22

林野庁

自動撮影カメラによる野生動物モニタリング調査

 

斜里町管内の世界遺産隣接地において、6月及び9月に赤外線センサー搭載カメラによる自動撮影を実施した。
哺乳類は合計8種の生息が確認され、6月はキツネ、9月はタヌキの撮影頻度が最も多く、エゾシカの撮影頻度は2009年以来最も少なくなった。また、6月ではイヌの撮影が確認された。

23

知床財団

ヒグマ生態調査

 

幌別・岩尾別地区においてヒグマ1頭を生体捕獲し、標識を装着して行動追跡を実施した。またルシャ地区では、写真撮影と体組織採取によるヒグマの個体識別を行い、血縁関係等を調べた。

24

知床財団

岩尾別川における魚類、及び河畔林調査

 

オショロコマの生息密度を調査するとともに、河畔林の林床において植生調査を実施した。

平成24年度に実施した長期モニタリング計画に係る調査

No.

実施者

名称

1

環境省

海洋観測ブイによる水温の定点観測

2

北海道

アザラシの生息状況の調査

3

環境省

ケイマフリ・ウミネコ・オオセグロカモメ・ウミウの生息数、営巣地分布と営巣数調査

4

環境省

エゾシカの影響からの植生の回復状況調査 (環境省知床岬囲い区)

5

環境省

密度操作実験対象地域のエゾシカ採食圧調査

6, 7

環境省
林野庁

エゾシカ及び気候変動等による影響の把握に資する植生調査

8

環境省

エゾシカ越冬群の広域航空カウント

9

環境省

陸上無脊椎動物(主に昆虫)の生息状況(外来種侵入状況調査含む)

10

環境省

中小大型哺乳類の生息状況調査(外来種侵入状況調査含む)

11

林野庁

河川内におけるサケ類の遡上数、産卵場所および産卵床数モニタリング

12

羅臼町

淡水魚類の生息状況、特に知床の淡水魚類相を特徴付けるオショロコマの生息状況(外来種侵入状況調査含む)

13

環境省
羅臼町

利用実態調査

14, 15

斜里町
羅臼町
環境省

ヒグマの目撃・出没状況、被害発生状況に関する調査

16

羅臼町

気象観測

17

環境省

海ワシ類の越冬個体数の調査

18

環境省

シマフクロウの生息数、繁殖の成否、繁殖率と巣立ち幼鳥数、餌資源などに関する調査。標識や発信機装着による移動分散調査。死亡・傷病個体調査と原因調査

19

第一管区海上保安部

航空機による海氷分布状況調査

20

北海道
羅臼町

「北海道水産現勢」からの漁獲量変動の把握

21

水産庁

スケトウダラの資源状態の把握と評価

22

北海道区水産研究所

トドの日本沿岸への来遊頭数の調査、人為的死亡個体の性別、特性

23

オジロワシモニタリング調査グループ

オジロワシ営巣地における繁殖の成否、及び、巣立ち幼鳥数のモニタリング

24

合同調査グループ

全道での海ワシ類の越冬個体数の調査

25

海上保安庁海洋情報部

海水中の石油、カドミウム、水銀などの分析

26

斜里町
羅臼町

エゾシカの主要越冬地における地上カウント調査(哺乳類の生息状況調査を含む)