ホーム > 知床白書 > 知床世界自然遺産地域年次報告書(平成24年度)

 知床白書    Shiretoko White Paper

付録

1. 社会環境

5. 調査等事業

6. 普及啓発イベント一覧

7. 普及啓発資料一覧

9. 事務所一覧

5.調査等事業

(8)エゾシカ越冬群の広域航空カウント

資料名

平成24年度知床生態系維持回復事業エゾシカ航空カウント調査業務報告書

調査主体・事業費

環境省・約550万円

評価項目

エゾシカの高密度状態によって発生する遺産地域の生態系への過度な影響が発生していないこと。

評価指標

越冬群の個体数

評価基準

主要越冬地の密度を1980年代初頭並みに。

<平成24年度の具体的調査手法>
 知床岬上空を低空・低速で飛行中の軽飛行機から、写真撮影と目視観察を行い、知床岬台地上および森林内にいるエゾシカの頭数と分布状況を調査した。
 調査員2名が知床岬上空約300mを時速約180km/hで飛行する軽飛行機の後部座席から写真撮影と目視観察を行い調査対象範囲内のエゾシカの頭数と分布状況を記録した。台地草原上のシカはおおよその位置と頭数を記録するとともに複数枚の写真を撮影し、帰着後にパソコン上で拡大して頭数を計数した。一方、森林内にいたシカについては写真での確認が困難なため、可能な限りその場で計数した。なお写真撮影と目視観察は知床岬上空を旋回しながら5回実施した。

<平成24年度の具体的調査データ>
 3地区それぞれの確認個体数は、知床岬地区で150頭(2011年比73%、-56頭)、ルサ−相泊地区は215頭(2011年比76%、-69頭)。幌別−岩尾別地区で314頭(2011年比24%、-989頭)であった。

調査区

面積
(km2)

2013年調査

2011年調査

2003年調査

発見数

2011年比

密度

発見数

密度

発見数

密度

U-01

10.39

89

-2

98%

8.57

91

8.76

654

62.95

U-11

10.09

61

-54

53%

6.05

115

11.4

216

21.41

知床岬地区 計

20.48

150

-56

73%

7.32

206

10.06

870

42.48

                   

U-12

9.95

94

-82

53%

9.45

176

17.69

152

15.28

U-13

12.43

121

13

112%

9.73

108

8.69

90

7.24

ルサ−相泊地区 計

22.38

215

-69

76%

9.61

284

12.69

242

10.81

                   

U-04

11.45

83

-514

14%

7.25

597

52.14

131

11.44

U-05

11.54

105

-279

27%

9.1

384

33.28

113

9.79

U-06

9.51

126

-196

39%

13.25

322

33.86

147

15.46

幌別−岩尾別地区 計

32.5

314

-989

24%

9.66

1303

40.09

391

12.03

各調査区におけるエゾシカ発見密度の推移各地区におけるエゾシカ発見密度の推移

<コメント>
 いずれの地区においても、2011年の調査結果と比較して発見個体数が減少しており、特に幌別−岩尾別地区における減少幅が大きかった。