資料名 |
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調査主体・事業費 |
環境省・約1420万円 |
評価項目 |
遺産登録時の生物多様性が維持されていること。 |
評価指標 |
動物相、生息密度、分布 |
評価基準 |
登録時の生息状況・多様性を下回らぬこと。 |
<平成24年度の具体的調査手法>
地表性昆虫の生息状況を把握するため8月と9月の2回ピットフォールトラップを設置し、確認された昆虫の種類を生息環境によって、森林性種、草地・林縁などの草地性種、湿地性種に大別した。また訪花性昆虫の生息状況を把握するため、スポットセンサスを行った。
<平成24年度の具体的調査データ>
○地表性昆虫
2回の調査を通じて全体で34種が確認された。生息環境別では、森林性の種が個体数割合で98.5%をしめた。
○訪花性昆虫
<コメント>
セダカオサムシとツンベルグナガゴミムシの個体密度が、各地域ともに各シカ高密度区で低く、各シカ低密度区で高い傾向が見られた。他の種についてはシカ密度区の間での明瞭な違いは見られなかった。
マルハナバチは羅臼北部・南部、ウトロ地区などの、シカの影響が軽微またはない地点で個体数密度が高い傾向があったことから、シカによる採餌圧の影響(間接効果)を強く受けていることが示唆される。特に、形態や採餌行動において特殊化が進んでいる長舌型でその傾向が顕著である。
一方チョウは、シカの影響が軽微な羅臼南部と、シカの影響が甚大な幌別岩尾別地区でそれぞれ個体数密度が高かった。ただし、前者はタテハチョウ科が優占し、後者はセセリチョウ科が優占していた。