ホーム > 知床白書 > 知床世界自然遺産地域年次報告書(平成23年度)

 知床白書    Shiretoko White Paper

付録

1. 知床世界自然遺産地域の平成23年度レクリエーション利用状況

4. 平成23年度実施ソフト事業

5. 普及啓発イベント一覧

6. 普及啓発資料一覧

7. 各種会議等の開催状況

8. 事務所一覧

(10) 中小大型哺乳類の生息状況調査(外来種侵入状況調査含む)

資料名 平成23年度国立公園等民間活用特定自然環境保全活動(グリ-ンワーカー)事業
(シマフクロウに脅威となるアライグマの侵入状況調査業務)
調査主体・事業費 環境省・約220万円
評価項目

遺産登録時の生物多様性が維持されていること。

エゾシカの高密度状態によって発生する遺産地域の生態系への過度な影響が発生していないこと。

評価指標 動物相、生息密度、分布
評価基準

登録時の生息状況・多様性を下回らぬこと。

外来種は、根絶、生息情報の最少化。

<平成23年度の具体的調査手法>

知床半島基部の斜里町管内(本町からイタシベツ橋まで)及び羅臼町管内(峯浜からルサ川まで)において、目撃情報等を参考にアライグマの痕跡を探索するとともに、住民意識の高揚につながる聞き取り等による生息情報の収集を行った。

アライグマの生息のおそれのある場所において、カメラトラッピング調査や足跡等確認調査により、その痕跡を確認した(設置箇所:斜里町管内28箇所、羅臼町管内15箇所)

<平成23年度の具体的調査データ>

今年度の事業では、斜里町・羅臼町の双方ともに自動撮影カメラでの写り込みはなかったが、調査地域周辺において目撃情報が3件、痕跡情報が1件、捕獲情報が1件得られた。

図 自動撮影カメラ撮影装置設置地点地図

<コメント>

アライグマの場合、侵入から急増期に移行するまでの潜伏期間が約10年と予想されており、人目に付くようになったときはすでに相当数のアライグマが生息している可能性があり、アライグマの初出情報から10年が過ぎた知床半島では、これから急増期を迎える可能性を否定できず、今後の動向を注意深く見守る必要がある。