羅臼町幌萌町を走る国道335号に近い海岸において、4月24日午前に海底の隆起が確認された。隆起は長さ約300m、奥行き30m、高さ15mの範囲で生じ、露出した岩上には海藻類やウニが付着していた。また、海底が隆起した場所から山側約200mでは、国道に並走する町道を起点としてX字形に大規模な地滑りが同時に確認された。
その後の大学等の専門家による現地調査では、地滑りと隆起した海岸部分が一つの大きな岩の塊として同時に動いたことがわかった。海底隆起という極めて珍しい現象を伴っていたことから、当初は地震や火山活動による影響も考えられたが、軟らかい泥岩で形成された地層に大量の雪解け水が染み込んだことが発生の原因であると結論付けられた。羅臼町では、同年2月2日に観測史上最高の179cmの積雪を記録するなど、今冬は例年を超える豪雪となっていた。また、現場周辺が同町の雪捨て場として使用されていたことも、大量の雪解け水が染み込む要因となった。
同年6月時点でも海中への小規模な土砂流出が続き、周辺に生育するコンブへの泥の付着が確認されている。周辺海域は天然コンブやウニの好漁場として利用されており、漁業への悪影響も懸念される事態となった。