ホーム > 知床白書 > 知床世界自然遺産地域年次報告書(平成27年度)

 知床白書    Shiretoko White Paper

はじめに

知床世界自然遺産地域
区域図

第3章 適正利用

2. 適正利用促進の取組

1. 管理計画の実施状況一覧

(6)海域の利用

1)ウトロ地区観光船利用者数(推計値)

平成27年の推計利用者数は、163,363人と前年比100.4%と過去最少だった平成26年からは微増したが、平成19年以降、減少傾向となっている。

2)羅臼地区観光船利用者数(推定値)

平成27年の推定利用者数は、23,985人(前年比16.3%増)であった。ウトロ地区観光船利用者数とは対照的に平成19年以降増加傾向にあり、平成27年は最多となった。

3)シーカヤック利用者数(推定値)

平成27年の推定利用者数は、987人(前年比84.4%)であり、2年連続の減少となった。

4)サケマス釣り利用者数

平成27年の利用者数は759人であり、過去最少となった前年から46.0%増となり、平成23年から25年の水準にもどった。

5)ウトロ海域の取組

知床ウトロ海域環境保全協議会(平成25年発足)の取り組みとして、7月20日〜31日を海鳥WEEKに設定し、ホテルや観光船で海鳥の専門家が解説を行う「うみどりトーク」、夕暮れの時間帯に出航する「海鳥サンセットクルーズ」及び知床の海の魅力を伝える「知床海の写真展」を開催した。

また、海域観光の充実、収益の環境保全への還元、野生動物と人との適正な関係の周知、協議会の自立化(安定運営)等を目的として、知床ウトロ海のハンドブックを平成26年に引き続き販売した。

さらに、知床観光船おーろらにより5月から7月の運行時に見られる海鳥を記録したほか、小型観光船の協力の下、夏期のオジロワシを観察し、記録した。

6)羅臼海域の取組

知床国立公園内の羅臼町側の海域及びその周辺海域では、観光船事業者によるホエール・バードウォッチングが増加傾向にある一方で、適正利用の観点から課題がある。そこで、鯨類や海鳥類への無理な接近がないかといった知床羅臼観光船協議会による自主的ルールが守られているか等、船の運航上の改善点、および知床の海洋生態系に関する理解を促進するためのレクチャーに関する改善点について調査を実施した。