平成26年度には、4月〜5月上旬にかけて根室海峡を中心に知床半島の周辺に流氷が長期間留まり、12月から翌年3月までの冬期間には暴風雪が頻繁に発生した。
4月上旬から中旬にかけて平年より低い気温が続いたことで海氷の融解が遅れ、北よりの風の日が多かったことなども影響し、知床半島の周辺を含む海域に流氷が長く居座った。根室海峡の羅臼沖で5月まで流氷が見られたのは、平成6年以来20年振りのことである。春になっても流氷が居座った影響で、昆布が削られたり、刺網漁業等の漁船が出漁できないなどの漁業被害が出た。
冬期間には、発達した低気圧が知床半島の近くを通過したことで、吹雪や暴風雪が頻繁に発生した。特に羅臼町では、平成27年1月31日から2月2日にかけて記録的な暴風雪が発生し、羅臼町市街地につながる唯一の国道335号が通行止めとなり町の孤立状態が3日間続いた。2月2日には、観測史上1位となる179cmの積雪を記録し、吹き溜まった雪で家屋が埋まる事態等も発生したことから、陸上自衛隊への災害派遣要請がなされた。また、3月2日には斜里町ウトロにおいても観測史上一位となる200cmの積雪深を観測した。
暴風雪や雪崩の発生等の影響で知床国立公園内の自然系施設でも臨時休閉館が多発した。記録的な暴風雪が発生した羅臼町では、羅臼ビジターセンターで合計5日間、ルサフィールドハウスでは合計12日間となり、斜里町でも知床自然センターで合計7日間、知床世界遺産遺産センターで5日間となった。