ホーム > 知床白書 > 知床世界自然遺産地域年次報告書(平成26年度)

 知床白書    Shiretoko White Paper

はじめに

知床世界自然遺産地域
区域図

第2章 課題対応
(保全管理)

1. エゾシカ

2. ヒグマ

3. シマフクロウ

4. オオワシ・オジロワシ

5. 外来種

6. 海域

7. 河川工作物

8. 長期モニタリング

9. 管理機関以外の遺産地域内での取組み

1. 管理計画の実施状況一覧

7.河川工作物

平成26年度は、前年度から開始した第2次検討ダム(改良すればサケ科魚類の生息環境等の改善が図られる可能性はあるものの、改良に伴う防災機能等への全体的な影響が大きいため現状維持と平成20年までに評価した河川工作物)のうち、先行して検討を進めることとした羅臼町側のモセカルベツ川(北海道)、オッカバケ川(森林管理局)の2河川について、現地にて検討会を行い、具体的な改良方法の課題や問題点など検討を行った。検討にあたっては、魚類の遡上だけではなく、産卵環境の改善が同時に図れることを基本とした。

また、2012年第36回世界遺産委員会での知床の河川工作物に関する要請に応え、サケ科魚類の移動と産卵の改善状況などを保全状況報告として提出した。ルシャ川については、必要に応じて他の適切な手段を含む河川工作物のさらなる改良を行うことを検討する、との要請となっていたことから、ルシャ川ダムの改良に向けた検討を前年度に引き続き行った。

具体的には、既に切り欠きや切り下げの改良を実施し、改良による効果が現れている一方、最下流にあるダム下流側の河床低下やダム区間の産卵床数の低下など課題が生じていることから、産卵環境の改善と防災機能の維持とを両立させることを前提としたさらなる改良について検討を行い、漁業関係者との意見交換や、水理実験を含む具体的な改良方法の検討を開始した。