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はじめに

知床世界自然遺産地域
区域図

1. 管理計画の実施状況一覧

第2部 資料編

1.管理計画の実施状況一覧

管理計画

1.陸上生態系及び自然景観 (27項目)
① 野生生物の保護管理 (22項目)
○植物 (7項目) ・各種保護制度に基づく適正かつ効果的な管理。
○自然公園法に基づき、知床国立公園の特別保護地区や特別地域における木竹の伐採や環境大臣が指定する高山植物その他の植物の採取または損傷等には許可が、普通地域においては届出が必要である。自然環境保全法に基づき、遠音別岳原生自然環境保全地域における木竹や木竹以外の植物の採取、損傷、植栽等は、学術研究その他公益上の事由により特に必要と認めて許可された場合以外は禁止されている。平成28年度は知床国立公園において自然公園法に基づき植物の採取等、計2件を許可した。(環境省)
○森林法に基づき、保安林に指定されている森林においては都道府県知事の許可等がなければ立木の伐採や土地の形質変更等は認められていない。平成28年度は遺産地域内において災害復旧工事等、計1件を許可した。(林野庁)
・調査研究・モニタリングを行い、その結果を基に人為的な影響の軽減、適切な保全対策の実施。(特に知床連山、知床沼周辺、知床岬等)
○羅臼湖において植生調査等を実施し、併せてモニタリング手法の検討を行った。(環境省)
・シレトコスミレやチシマコハマギク等の希少種の盗掘防止のためのパトロール強化。
○職員やアクティブレンジャー7名で延べ418人日巡視し、適切な指導を行った。(環境省)
・エゾシカの採食圧による自然植生への影響把握(特に越冬地周辺部、高山帯、海岸)と対策の検討。
○知床岬等エゾシカの個体数調整を実施している地区において、植生の回復状況やエゾシカの採食圧による植生への影響調査を実施した。(環境省)
○高山帯(東岳)において、エゾシカの採食圧によるシレトコスミレへの影響調査を実施した。(環境省)
○森林植生における影響を把握するため、エゾシカの広域採食圧調査を実施した。(林野庁)
・知床岬地区のエゾシカ侵入防止柵等による地域固有の遺伝子資源の保存と植生の回復状況モニタリング、保護対策の検討。
○知床岬の3つの囲い区(ガンコウラン群落、山地高茎草本群落、亜高山高茎草本群落)において、柵内の植生の保全及び柵内外での植生の回復状況のモニタリングを実施した。(環境省)
・外来植物(海岸を中心)の侵入・定着実態の把握と防除や普及啓発等の対策検討。
○職員による巡視の際に、フレペの滝遊歩道周辺、知床五湖高架木道周辺等においてアメリカオニアザミの防除を実施した。(環境省)
○職員による巡視の際に、岩尾別地区、相泊海岸地区等においてアメリカオニアザミの防除を実施した。(林野庁)
・「しれとこ100平方メートル運動地」での森林の回復事業。
○トドマツ苗を苗畑から山出しし、アカエゾマツ植林地周辺の防鹿柵外に植樹した。(斜里町)
○未立木地の森林化に用いるため、シウリザクラとキハダの種子を苗畑に播種した。(斜里町)
○岩尾別河畔林を再生するための維持管理を実施した。(斜里町)
○既存樹皮保護木のメンテナンスを実施した。(斜里町)
○カラマツ造林地の種子散布プロット調査及び定点撮影による現状確認調査を実施した。(斜里町)
○動物 (15項目) ・各種保護制度に基づく多種多様な野生動物の生息地の保全と野生動物の適正な管理。
○自然公園法に基づき、知床国立公園の特別保護地区における動物の捕獲や殺傷等には許可が必要である。また、自然環境保全法に基づき遠音別岳原生自然環境保全地域における動物の捕獲や殺傷等は、学術研究その他公益上の事由により特に必要と認めて許可された場合以外は禁止されている。平成28年度は知床国立公園及び遠音別岳原生自然環境保全地域では動物の捕獲等の申請はされていない。国指定知床鳥獣保護区においては、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(以下、「鳥獣保護管理法」という。)に基づき、学術研究等のため計18件の鳥獣の捕獲が許可された。(環境省)
○自然公園法や鳥獣保護管理法等に抵触する行為を防止するための日常的なパトロールや指導を実施した。(斜里町、羅臼町)
○生活上支障のある死亡個体や傷病鳥獣の受け入れを行った。(斜里町、羅臼町)
・著しく増加あるいは減少した野生動物について生息状況と変動の要因の把握及び必要な対策の検討。
○知床半島で1980年代後半以降急激に増加しているエゾシカについて、遺産地域内の個体数調整実施地区及びルシャ地区における越冬群の個体数を把握し、個体数調整を行うとともに効果的な捕獲手法の検討を行った。(環境省)
○真鯉地区以西のエゾシカライトセンサスの実施、エゾシカ有害個体の下顎骨の処理、分析を実施した。(斜里町)
○ルサ−相泊地区でエゾシカライトセンサスを実施した。(羅臼町)
○真鯉地区において厳冬期のエゾシカ日中センサスを実施した。(知床財団)
・調査研究の推進と、必要に応じて個別の野生動物毎の保護管理計画の検討。
○エゾシカや、ケイマフリ等の海鳥、海ワシ類、シマフクロウの生息状況の把握のための調査を行った。(環境省)
○隣接地域において行っている自動撮影装置を用いた野生動物調査を斜里町1箇所、羅臼町1箇所の合計2箇所で実施した。(林野庁)
・人の利用の適正な誘導、餌やり等の防止、ゴミの持ち帰り等の指導、野生動物の生態等に関する普及啓発の推進。
○知床世界遺産センター、知床五湖フィールドハウス、羅臼ビジターセンター、ルサフィールドハウスや、「知床半島先端部地区利用の心得シレココ」等のホームページにおいて普及啓発を行うとともに、巡視時に適切に指導し、野生生物への餌やり防止等の看板を設置した。(環境省)
○知床自然センターを運営した。(斜里町)
○人とヒグマの軋轢低減を目的として、斜里町内一円の出没情報の収集や追い払い、誘引物の回収、電気柵の管理を実施した。また、「知床ヒグマえさやり禁止キャンペーン」として、知床斜里町観光協会を中心とした地域関係団体と行政機関が連携し、啓発グッズを活用した普及啓発活動を展開した。(斜里町)
○広報らうすによる普及啓発を行った。(羅臼町)
○羅臼ビジターセンターを運営した。(羅臼町)
・ルシャ、テッパンベツ川流域での植物の採取・損傷、たき火、車馬の乗入れ、撮影その他、野生鳥獣の生息に影響を及ぼす行為の規制。
○知床国立公園の特別保護地区及び国指定知床鳥獣保護区の特別保護指定区域にあたることから、上記行為には許可が必要である。平成28年度はヒグマの生態研究や、サケ類の遡上モニタリング等に関する行為が許可された。(環境省)
(a) エゾシカ
・「知床半島エゾシカ保護管理計画」に基づく保護管理。
○個体数調整として知床岬で38頭、ルサ−相泊地区で79頭、幌別−岩尾別地区で102頭の計208頭を捕獲した。(環境省)
○隣接地域斜里町側で、囲いワナにより77頭を、猟銃で12頭捕獲した。(林野庁)
○隣接地区斜里町側で、銃器により89頭を捕獲し、個体数調整を図った。(斜里町)
○有効活用を推進するため、捕獲個体を受け入れて食肉加工する町内事業者に対して残滓処理費用を助成した。(斜里町)
○網走南部森林管理署、斜里町、(株)エゾシカファームの三者協定のもと囲いワナで10頭を捕獲した。(林野庁)
○隣接地区で、エゾシカの個体数管理駆除を実施し82頭を捕獲した。(羅臼町) ・北海道全体のエゾシカの管理と緊密な連携の確保。
○羅臼町峯浜町及び斜里町峰浜を含む知床半島基部の牧草地や山林でエゾシカライトセンサスを実施した。(北海道)

(b) ヒグマ
・行動調査や生息環境の利用状況調査等の結果を踏まえ個体群動態を把握し、適正な保護管理を実施。
○「知床半島ヒグマ保護管理方針」に基づき、各種対策を実施した。(環境省、林野庁、北海道、斜里町、羅臼町)
○アンケート調査や巡視、痕跡調査により、ヒグマの目撃や出没状況、被害発生状況に関する情報を収集した。(環境省)
○ヒグマの痕跡等の情報を収集した。(林野庁)
・誘引物の除去、追い払い等の対応、利用者の行動制限を含む利用システムの構築、適切な施設整備及び利用者等への普及啓発、情報提供の実施。
○「知床半島ヒグマ保護管理方針」に基づき、各種対策を実施した。(環境省、林野庁、北海道、斜里町、羅臼町)
○ビジターセンター等や各種ホームページ、看板等により普及啓発を行うとともに巡視時に適切な指導を行った。また、知床国立公園内において、追い払い等の対応を行った。(環境省)
○平成23年度より知床五湖に導入した利用調整地区制度を引き続き適用し、地上歩道を利用する際は時期に応じてヒグマ対策のレクチャーの受講や、ヒグマに対処する技術を有すると認定された登録引率者の同行を義務づけた。一方、ヒグマの出没状況に関わらず自由に散策できるように、電気柵を備えた高架木道の維持管理を行った。(環境省)
○人とヒグマの軋轢低減を目的に、斜里町内一円の出没情報の収集や追い払い、誘引物の回収、電気柵の管理、普及啓発活動を実施した。(斜里町、羅臼町)
○メール一斉配信システムにより、登録者に対してヒグマ出没情報等の情報を提供した。(斜里町)
○電気柵の普及、設置を推進した。(斜里町、羅臼町、知床財団)
○餌やり防止のためのメッセージカードを作成し、配布した。(知床財団)
○斜里町ルシャ地区を中心としたヒグマ個体群の血縁関係について調査した。(知床財団、知床博物館、北海道大)

(c) シマフクロウ
・保護増殖事業計画に基づいた保護増殖事業の実施。
○保護増殖事業計画に基づき、分布、行動圏、生息・繁殖状況等に関して調査を行った。また、標識の装着により個体を識別し、性別、行動圏及び来歴等、個体の生態情報の収集・整備を進めるとともに、巣箱の架け替え等を行った。(環境省)
○巣箱の点検や標識調査、傷病鳥獣対応等で保護増殖事業計画に協力した。(羅臼町) ・つがいの生息が確認されている河川の周辺の自然環境を極力、現状のまま維持。また、必要に応じ生息環境の改善。
○巣箱の架け替え等を行った。(環境省)
○つがいの生息が確認されている河川の周辺を現状のまま維持した。(林野庁)
・入り込み者への指導の実施。繁殖状況把握のためのモニタリング調査、巣立ちビナの移動分散・生存状況を把握するための標識調査等の実施。
○分布、行動圏、生息・繁殖状況等に関して調査を行った。(環境省)
○生息地の巡視を行うとともに、生息・繁殖状況等に関して調査を行った。(林野庁)

(d) オオワシ・オジロワシ
・海岸斜面の森林の保全。繁殖期における利用者への指導、普及啓発の実施。
・北海道内でのエゾシカ猟における鉛弾の使用禁止の徹底。
○狩猟パトロールや鳥獣保護管理員による巡視の実施や狩猟者登録時における啓発を行った。(北海道)
○地元猟友会への注意喚起を行った。(羅臼町)
・保護増殖事業計画に基づく餌資源調査等の推進。また渡りルートの解明や行動生態の把握の実施。
○平成26年度に実施したオオワシ・オジロワシの越冬個体数調査に基づき、経年的な個体数動態を解析した。(環境省)
○ウトロ地区において、夏季のオジロワシの個体数、分布状況を調査した。(環境省)
○オジロワシの繁殖状況について調査した。(知床オオワシ・オジロワシモニタリンググループ)
② 自然景観の保全 (2項目)
・保護地域制度に基づく、規制等の適正な運用。植生の保護・回復や生態系の管理に係る事業の実施等を通じた、遺産地域の優れた自然景観の保全。
○自然公園法に基づき、知床国立公園の特別保護地区や特別地域で自然景観に影響を及ぼし得る改変行為には許可が必要である。工作物の新築の申請は平成28年度中に計31件が許可された。(環境省)
○自然環境保護管理業務を実施し、パトロール等を行った。(斜里町、羅臼町)
・海岸部に漂着したゴミ等の除去。
○知床国立公園内の良好な自然環境の保全を図るため、関係行政機関等と地元住民ボランティア組織の協働により知床岬地区の海岸漂着物清掃を実施した。(斜里町)
○ルサ‐相泊海岸清掃等で、海岸漂着物清掃を実施した。(羅臼漁業協同組合)
③ 外来種への対応 (2項目)
・定着実態の把握と有効な対策や普及啓発等の実施。
○アライグマの侵入状況調査を行った。(環境省)
○アメリカオニアザミ等の防除や外来植物の定着実態や有効対策の調査を実施すると共に、外来種に関する普及啓発を行った。(環境省、羅臼町)
○隣接地域を含む8河川の淡水魚生息状況調査を実施した。また、隣接地域内の2河川においてニジマスの生息が再確認された。(林野庁)
・特定外来生物に係る行為規制の適切な運用と普及啓発の実施。
○特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(以下、「外来生物法」という。)により、特定外来生物の飼育や栽培を規制した。(環境省)
○広報による外来生物に関する普及啓発を行った。(斜里町、羅臼町)
2.海域 (1項目)
・「知床世界自然遺産地域多利用型統合的海域管理計画」に基づく、管理の実施。
○海域ワーキンググループの科学的助言を受けながら、アザラシ類等の指標種についてモニタリングを実施した。(北海道)
3.海域と陸域の相互関係 (2項目)
① 河川環境の保全 (1項目)
・改良が適当と判断した河川工作物の改良の実施。改良後のモニタリング調査による状況把握と改良効果の検証の実施。
○ルシャ川等サケ類の遡上モニタリング調査を実施した。(林野庁)
○岩尾別河畔林を再生するための防鹿柵のメンテナンスを実施した。(斜里町)
② サケ科魚類の利用と保全 (1項目)
・「知床世界自然遺産地域多利用型統合的海域管理計画」に基づく持続的な利用と保全の推進。
4.自然の適正な利用 (24項目)
① 利用の適正化 (3項目)
・利用適正化基本計画に基づく適正な管理の推進。
○利用適正化基本計画の内容を継承した知床国立公園管理計画書に基づき、ビジターセンター等や各種ホームページにおける普及啓発や巡視時の適切な対応等、適正な管理を行った。(環境省)
・「利用の心得」の普及啓発の実施。
○羅臼ビジターセンターや知床世界遺産センター、ルサフィールドハウス、各種ホームページ等により「利用の心得」の普及啓発を行うとともに、巡視時に適切な対応を行った。(環境省)
○ルサフィールドハウスを運営した。(羅臼町)
○登山道等において利用マナー向上のための普及啓発を行った。(林野庁)
・必要に応じて利用調整地区の導入による利用者数、利用期間等の調整の検討。
○知床五湖において利用調整地区制度を平成23年度より導入し、開園日から5月9日まで及び8月1日から10月20日までを植生保護期、5月10日から7月31日までをヒグマ活動期、10月21日から閉園日までを自由利用期とし、利用調整を実施した。地上歩道の利用者の人数について、ヒグマ活動期は一日当たり500人まで、植生保護期は一日当たり3,000人まで等の上限を定めた。(環境省)
② エコツーリズムの推進 (2項目)
・「知床エコツーリズム推進計画」に基づく、人材の育成及び利用プログラムの構築と実践。
○「知床エコツーリズム戦略」に基づき「知床適正利用・エコツーリズム検討会議」を開催し、関係行政機関及び地域関係団体からの提案について議論を行った。平成28年度は「厳冬期の知床五湖エコツアー」及び「赤岩地区昆布ツアー」の2件の提案について審査を行い、「厳冬期の知床五湖エコツアー」はツアーの継続実施が承認され、「赤岩地区昆布ツアー」は条件付きでツアーの試行を継続することとなった。(適正利用・エコツーリズム検討会議)
○「知床エコツーリズム戦略」に基づく提案の受付を実施した。(斜里町、羅臼町)
・「知床エコツーリズムガイドライン」の効果的な運用。
○ビジターセンター等や各種ホームページにより「知床エコツーリズムガイドライン」の普及啓発を行った。(環境省)
③ 主要利用形態ごとの対応方針 (19項目)
○観光周遊
(7項目)
・主要な利用拠点や展望地の適切な整備。
○知床世界遺産センター、羅臼ビジターセンター、ルサフィールドハウス、知床五湖フィールドハウス等の施設の維持管理を行った。(環境省)
○知床自然センター、100平方メートル運動ハウスの維持管理を行った。(斜里町)
○クマ越えの滝歩道の維持管理を行った。(羅臼町)
・自動車利用の適正化と環境に配慮した交通システムの構築の推進。
○道道知床公園線の知床五湖からカムイワッカの滝までの区間約11kmにおいて、自然環境の保全と快適な利用環境の確保、交通事故の防止に資するため、混雑が想定される時期(平成28年度は8/1〜8/25の計25日間)についてマイカー規制を実施した。(知床国立公園カムイワッカ地区自動車利用適正化対策連絡協議会)
・シャトルバスの導入の可能性や効果の検討。
○知床五湖からカムイワッカまでの区間においてマイカー規制の実施期間における利用状況の把握・解析を行った。(知床国立公園カムイワッカ地区自動車利用適正化対策連絡協議会)
○交通量、利用状況の調査のため、カムイワッカ湯の滝の利用者数をカウントした。(環境省)
・カムイワッカ地区の夏期の自動車利用適正化対策の効果の検証。対策の一層の充実と具体化。
○交通量、利用状況の調査のため、カムイワッカ湯の滝の利用者数をカウントした。(環境省)
○カムイワッカ・シャトルバスに関するチラシ(30,000枚)を作成し、関係市町村、宿泊施設、交通機関、道の駅、レンタカー会社等に配布した。(環境省・北海道)
・知床五湖地区での効果的な利用の制限、誘導や普及啓発、施設整備のあり方、ヒグマの保護管理のあり方の検討と必要な対策の実施。
○利用調整地区制度を平成23年度より導入し、地上歩道を利用する際は時期に応じてヒグマ対策のレクチャーの受講や、ヒグマに対処する技術を有すると認定された登録引率者の同行を義務づけた。一方、ヒグマの出没状況に関わらず自由に散策できるように、電気柵を備えた高架木道の維持管理を行った。知床五湖の利用調整地区制度について、ホームページやリーフレットにより普及啓発を行った。(環境省)
○知床五湖利用調整地区利用適正化計画に基づき、利用調整地区制度を運用した。また、知床五湖の利用のあり方について検討を行った。(知床五湖の利用のあり方協議会)
・知床横断道路での駐車規制の実施と道路の適切な維持管理。羅臼湖の適正な利用のあり方の検討。
○知床世界自然遺産地域適正利用・エコツーリズム検討会議の下に位置づけられた羅臼湖部会は平成24年度をもって終了した。平成25年度から知床世界遺産施設等運営協議会の下に羅臼湖歩道維持管理部会を設置し、羅臼湖歩道の維持管理及び利用のルールの普及等を行っている。(羅臼湖歩道維持管理部会)
○平成28年度羅臼湖歩道協働維持管理作業として、地元関係者との協働により、ササ刈りやハイマツ等の枝払い、歩道のぬかるみの補修などを行う予定であったが、台風等の影響で実施できなかった。木道等の施設の補修や立ち入り禁止ロープの設置、携帯トイレブースの管理、日常的な巡視などの維持管理作業を部会構成員で行った。(羅臼湖歩道維持管理部会)
・利用に伴う野生動物への悪影響を防ぐためのルールの普及啓発。
○知床世界遺産センター等の施設や、ホームページにおいて利用のルール・マナーの普及啓発を行うとともに、看板を設置した。また、巡視時に利用者に対し適切に指導した。(環境省)
○「知床ヒグマえさやり禁止キャンペーン」を展開した。(斜里町)
○現地において注意喚起を行った他、誘導看板を設置した。(斜里町)
○登山道等において、利用マナー向上のための普及啓発を行った。(林野庁)
○岩尾別温泉道路のカメラマン対策として、人身事故や交通渋滞による事故を防止するための自主ルールを設定し、運用した。道路沿い約1キロ区間の路肩にロープを設置し、物理的に駐車できないようにするとともに、ルールを周知するための監視員を配置した。(環境省、林野庁、斜里町)
○登山・トレッキング
(3項目)
・自然環境保全上の配慮事項等の指導・普及啓発の実施。必要に応じて、利用の制限等の適切な措置の実施。
○落石等の恐れのため立入規制がかかっているカムイワッカ湯の滝に監視員を配置した。(環境省、斜里町)
○し尿対策のため、カムイワッカ湯の滝入口に仮設トイレ3基を設置した。(斜里町)
○知床世界遺産センター等の施設や、ホームページにおいて利用のルール・マナーの普及啓発を行うとともに、巡視時に利用者に対し適切に指導した。(環境省)
○羅臼ビジターセンター、ルサフィールドハウスを運営し、指導や普及啓発をした。(羅臼町)
○登山道等において、利用マナー向上のための普及啓発を行った。(林野庁)
・歩道等の適切な整備と維持管理。
○羅臼岳登山道、硫黄山登山道及び知床連山縦走路において必要な維持管理を行った。(環境省)
○羅臼湖線歩道、羅臼岳登山道等の草刈や小修繕を実施した。(林野庁)
○羅臼岳岩尾別登山口トイレ3箇所の維持管理を行った。(斜里町)
○知床自然センターに隣接する運動地に、公開コース「しれとこ森づくりの道ホロベツルート」を運用した。(斜里町)
・キャンプに係る利用者への指導の徹底。フードロッカー、フードコンテナ利用に関する指導、普及啓発の実施。し尿処理に関するルールやマナーの普及啓発。
○羅臼ビジターセンター等の施設や、ホームページ、チラシ等により利用のルール・マナーの普及啓発を行うとともに、巡視時に利用者に対し適切に指導した。(環境省)
○羅臼岳登山道(岩尾別ルート)に設置した携帯トイレブースの適切な維持管理を行った。(環境省)
○知床連山縦走路当に設置したフードロッカーの適切な維持管理を行った。(環境省)
○羅臼岳登山道、硫黄山登山道及び知床連山縦走路における不適切なし尿の状況調査を行った。(環境省)
○羅臼岳岩尾別登山口、知床硫黄山登山口付近に携帯トイレ回収ボックスを設置し、携帯トイレの普及促進を図った。(斜里町)
○羅臼ビジターセンター、ルサフィールドハウスの運営を行い、指導や普及啓発をした。(羅臼町)
○携帯トイレの利用を呼びかけるリーフレットを作成し、観光施設や交通機関等に配布した。(北海道)
○海域のレクリエーション利用(7項目) ・「知床岬地区の利用規制指導に関する申し合わせ」等による観光目的での動力船等による上陸の抑制の徹底・強化。
○「知床半島先端部地区利用の心得シレココ」等のホームページにおいて知床岬への観光目的での動力船による上陸の禁止を普及啓発するとともに、職員等により巡視を行った。(環境省)
○ルサフィールドハウスの運営を行い、知床岬への上陸の抑制の普及啓発をした。(羅臼町)
・海域のレクリエーション利用のルールづくりと普及啓発の実施。
○ウトロ海域において、漁業関係者、観光事業者、専門家、地域住民、関係行政機関等の関係者が協働して、ケイマフリをシンボルとした海域環境保護の取組みとして、海鳥の解説や写真展等のイベント、海鳥の調査活動等を行った。(知床ウトロ海域環境保全協議会)
○ルサフィールドハウス等の施設や、「知床半島先端部地区利用の心得シレココ」等のホームページにおいて「利用の心得」の普及啓発を行った。(環境省)
・「利用の心得」等に基づくシーカヤックでの利用の適正化。
○ルサフィールドハウス等の施設や、「知床半島先端部地区利用の心得シレココ」等のホームページにおいて「利用の心得」の普及啓発を行った。(環境省)
○ルサフィールドハウスの運営により、適正な利用の周知に努めた。(羅臼町)
・釣りを目的とした上陸場所の特定、関係法令・規則の遵守、ゴミの持ち帰りや釣り上げた魚の適切な処置等に関する指導の強化。
○知床世界遺産センター等の施設や、ホームページにおいて利用のルール・マナーの普及啓発を行うとともに、巡視時に利用者に対し適切に指導した。(環境省)
○ルサフィールドハウス等の施設や、「知床半島先端部地区利用の心得シレココ」等のホームページにおいて「利用の心得」の普及啓発を行った。(環境省)
○ルサフィールドハウスの運営により、指導を行った。(羅臼町)
・ルールの遵守による漁業生産活動への支障の防止。
○ルサフィールドハウス等の施設や、「知床半島先端部地区利用の心得シレココ」等のホームページにおいて「利用の心得」の普及啓発を行った。(環境省)
○ルサフィールドハウスの運営により、漁業生産活動への支障の防止に努めた。(羅臼町)
・利用者への指導や普及啓発活動による野生動物の写真撮影や観察の抑制。ルシャ・テッパンベツ川流域での適正な指導、管理。
○知床世界遺産センター等の施設や、ホームページにおいて利用のルール・マナーの普及啓発を行うとともに、巡視時に利用者に対し適切に指導した。(環境省)
○クマ対応時に必要に応じて注意や指導を行った。(斜里町、羅臼町)
○岩尾別温泉道路のカメラマン対策として、人身事故や交通渋滞による事故を防止するための自主ルールを設定し、運用した。道路沿い約1キロ区間の路肩にロープを設置し、物理的に駐車できないようにするとともに、ルールを周知するための監視員を配置した。(環境省、林野庁、斜里町)
・冬期における雪上レクリエーション利用での事前指導や普及啓発の実施。雪崩等の危険区域の周知徹底。
○平成26年度に引き続き厳冬期の知床五湖エコツアーを実施し、事業者が自然環境への配慮や安全対策について利用者に周知したうえで雪上でのレクリエーション利用を行った。(知床五湖冬期適正利用協議会)
○その他の利用
(1項目)
・スノーモービルの乗入れや航空機の着陸の規制に係る巡視・取締りの実施。必要に応じ航空機の低空飛行を行わないよう要請。
○職員等により延べ498人日巡視を行い、取締りを実施した。(環境省)
○職員等により延べ547人日巡視を行い、取締りを実施した。(林野庁)
○自然環境保護管理業務を実施して、パトロール等を行った。(斜里町、羅臼町)
5.気候変動 (1項目)
・モニタリングを実施するとともに、適応策を検討、実施する。
6.情報の共有と普及啓発 (3項目)
・地域住民、関係行政機関、関係団体、専門家等が自然のすばらしさ、保全・管理の状況、モニタリングのデータ等を共有する。
○知床データセンターにおいて知床世界自然遺産地域管理計画をはじめとする各種計画のほか、関連する会議資料やモニタリング事業報告書等を公開し情報を共有した。(環境省)
〇平成28年3月に制定された知床の日(毎年1月30日)を初めて迎え、知床の持つ顕著な普遍的価値を周知するための記念シンポジウムやパネル展の開催等を行った。(北海道)
・利用者に対し、野生動物への対処等のルール・マナーを周知する。
○知床世界遺産センター等の施設や、ホームページにおいて野生動物への対処等のルール・マナーの普及啓発を行うとともに、巡視時に利用者に対し適切に指導し、また、餌やり防止等の看板を設置した。(環境省)
○北海道とアサヒビール(株) との自然環境保全に関する協力連携協定によるアサヒビール(株)の寄付金を活用し、知床財団が知床自然センターや羅臼ビジターセンター等において、知床の自然環境等についてのレクチャーの実施やパンフレットの配布を行った。(北海道、知床財団)
○ヒグマ注意喚起メールの配信、チラシの作成及び新聞への折り込みを行った。(斜里町、知床財団)
○普及啓発活動として「知床ヒグマえさやり禁止キャンペーン」を実施した。(斜里町)
○知床自然センターでルール・マナーを周知した。(斜里町、知床財団)
○羅臼ビジターセンター、ルサフィールドハウスを運営する中でルール・マナーを周知した。(羅臼町)
○広報らうすや防災無線を利用してヒグマ注意喚起等の周知を行った。(羅臼町)
・国際機関や他の保護地域の関係者と管理体制等について情報を共有する。
○平成26年度に世界遺産委員会に提出した保全状況報告に対して、勧告を受けた。この勧告に対して提出する報告書を提出した。(環境省、林野庁)
○「日本国及びロシア連邦の隣接地域における生態系の研究、保全並びにその合理的及び持続的な利用の分野に関する日本国政府とロシア連邦政府との間の協力プログラム」に基づき、北方四島専門家交流を実施したほか、日露隣接地域生態系保全協力プログラム推進委員会を開催した。(環境省)
7.その他 (6項目)
① 遺産地域の管理に係る関係行政機関及び地元自治体の体制 (1項目)
・行政機関は、相互に必要な情報の共有を図り、緊密な連携の元に適切に管理を進める。
○関係行政機関及び地元自治体等の間で密接に連携をとり適切な管理を行った。(環境省、林野庁、北海道、斜里町、羅臼町)
② 保全・管理事業の実施 (4項目)
・巡視体制の一層の充実・効率化に努める。
○職員等により延べ498人日巡視し、適切な指導を行った。(環境省)
○職員等により延べ547人日巡視し、適切な指導を行った。(林野庁)
○自然保護監視員、鳥獣保護管理員によるパトロールを実施し、適切な指導を行った。(北海道)
○自然環境保護管理業務を実施してパトロールなどを実施した。(斜里町・羅臼町)
○関係機関等による
巡視(1項目)
・立入防止、植生復元、外来種の除去等を目的とした標識や柵等の設置。
○知床岬地区において、エゾシカによる採食圧調査のため囲い区を設定し、柵の内側について植生復元を図った。(環境省)
○立入禁止看板やロープ等の設置と維持管理を行った。(林野庁、羅臼町)
○保全・管理事業の
実施(2項目)
・美化清掃活動や施設の維持管理、林野火災予防。
○知床世界遺産センター、知床五湖フィールドハウス、羅臼ビジターセンター、ルサフィールドハウス、知床五湖フィールドハウスや登山道等の施設の維持管理を行った。(環境省)
○知床自然センターの運営及び維持管理を行った。(斜里町)
○知床岬クリーン作戦、知床岬クリーンボランティア等を実施した。(斜里町、羅臼町)
○羅臼ビジターセンター及びルサフィールドハウスを運営した。(羅臼町)
・遺産地域の保全管理や適正な利用に係る施設において、情報の収集・蓄積やルール・マナーの啓発、調査研究の推進等を実施するとともに、施設間の連携を図り、情報の交換、共有化を促進する。
○知床世界遺産センター、知床五湖フィールドハウス、羅臼ビジターセンター、ルサフィールドハウス、知床五湖フィールドハウスにおいて、自然や利用情報等の収集と公開、利用に際してのルールやマナーの啓発を行った。(環境省)
○知床自然センター展示物のリニューアルを行い、情報の質の向上を図った。また、来館者向けに知床の自然の魅力や知床が抱える課題等のレクチャーを積極的に行った。(斜里町)
○羅臼ビジターセンター及びルサフィールドハウスを運営した。(羅臼町)
○知床世界遺産センターその他
主要施設の運営方針(1項目)
・遺産地域の保全管理や適正な利用に係る施設において、情報の収集・蓄積やルール・マナーの啓発、調査研究の推進等を実施するとともに、施設間の連携を図り、情報の交換、共有化を促進する。
○知床世界遺産センター、知床五湖フィールドハウス、羅臼ビジターセンター、ルサフィールドハウス、知床五湖フィールドハウスにおいて、自然や利用情報等の収集と公開、利用に際してのルールやマナーの啓発を行った。(環境省)
○知床自然センター展示物のリニューアルを行い、情報の質の向上を図った。また、来館者向けに知床の自然の魅力や知床が抱える課題等のレクチャーを積極的に行った。(斜里町)
○羅臼ビジターセンター及びルサフィールドハウスを運営した。(羅臼町)
③ 調査研究・モニタリング (3項目)
・長期的なモニタリング及びその評価を実施する。特に気候変動に関するモニタリングを実施する。
○長期モニタリング計画に位置付けられた調査等を実施した。(環境省、林野庁、北海道)
○気候変動に関する調査として、37河川の水温観測及び8河川の淡水魚の生息数調査を行うとともに、気象に関する調査プログラムの開発を行った。(林野庁)
・調査研究(遺産地域の価値を裏付けるもの、特定の課題への対策を講じるためのもの、モニタリング手法の開発につながるもの等)を実施する。
○エゾシカによる植生への影響把握調査や海水温測定等の調査研究を実施した。(環境省)
○野生鳥獣保護管理業務を行い、エゾシカ個体数調査等を行った。(斜里町、羅臼町)
○斜里町ルシャ地区において、ヒグマの血縁関係解明に関わる調査を実施した。(知床財団、斜里町)
・知床データセンターによる情報の共有を図る。
○知床データセンターを維持管理し、知床世界自然遺産地域管理計画をはじめとする各種計画のほか、関連する会議資料や事業報告書等を公開し情報を共有した。(環境省、林野庁)
④ 年次報告書の作成 (1項目)
・年次報告書を取りまとめ、遺産地域の適切な管理に活かす。
○知床データセンターを維持管理し、知床世界自然遺産地域管理計画をはじめとする各種計画のほか、平成27年度版年次報告書を作成し、知床データセンター上で公開した。(環境省、林野庁、北海道)