ホーム > 知床白書 > 知床世界自然遺産地域年次報告書(平成28年度)

 知床白書    Shiretoko White Paper

はじめに

知床世界自然遺産地域
区域図

第2章 課題対応
(保全管理)

1. エゾシカ

2. ヒグマ

3. シマフクロウ

4. オオワシ・オジロワシ

5. 外来種

6. 海域

7. 河川工作物

8. 長期モニタリング

9. 管理機関以外の遺産地域内での取組

1. 管理計画の実施状況一覧

2.ヒグマ

知床国立公園及び国指定鳥獣保護区におけるヒグマ目撃件数は、斜里町で930件、羅臼町で211件の計1,141件となり、平成24年、平成27年に次ぐ3番目の多さとなった。

<斜里町>

斜里町側の国立公園及び鳥獣保護区におけるヒグマ目撃件数は、昨年より371件少ない930件(前年比71.5%)となったが、過去3番目の多さであった。目撃件数は、昨年と同様に7月に最多となった。地区別では、幌別・岩尾別地区が最も多く、次いで知床五湖園地地区、知床横断道路と続いた。例年通り、観光客が集中する地区での目撃が多い結果となった。

今年度もヒグマによる人身事故は発生しなかったが、ヒグマが釣り人の荷物を荒らしたり、車に足をかけたりするなどの危険な事例が複数発生した。また国立公園に隣接したウトロ地区においても、住宅地や市街地にヒグマが接近する事例が発生した。

<羅臼町>

羅臼町側の国立公園及び鳥獣保護区におけるヒグマ目撃件数は、昨年度から44件減り211件となった(前年比82.7%)。目撃件数は、7月に最多となり、ルサ−知床岬地区での目撃が最も多かった。

羅臼町側においてもヒグマによる人身事故は発生しなかったが、保護区に隣接する水産加工場において敷地内の残渣が荒らされる被害が発生し、1頭が有害捕獲となった。

ヒグマの人為的死亡個体数は、斜里町で17頭(有害捕獲11頭、狩猟6頭、事故死0頭)、及び羅臼町で2頭(有害捕獲1頭、狩猟1頭、事故死0頭)の合計19頭となり、過去最多となった前年度(68件)と比べ大きく減少した。