知床白書 Shiretoko White Paper
はじめに
知床世界自然遺産地域
区域図
トピック
第1部 管理の取組
第1章 共通事項
第2章 課題対応
（保全管理）
第3章 適正利用
第2部 資料編
1. 管理計画の実施状況一覧
2. 施設整備（詳細）
3. 遺産地域外の実施事業（詳細）
５．調査等の実施一覧
平成28年度に環境省、林野庁及び北海道で実施した知床世界自然遺産地域に関連した調査等は、以下のとおり。
表14．平成28年度実施の調査等一覧
| No. | 実施者 | 名称 | 概要 |
|---|---|---|---|
| 1 | 環境省 | 知床世界自然遺産地域科学委員会運営業務 | 知床世界自然遺産地域科学委員会本体会議及びエゾシカ・陸上生態系ワーキンググループ会議を運営するとともに知床白書作成の補助を行った。 【No24 年次報告書作成による事業実施状況の把握】 【No25 年次報告書作成等による社会環境の把握】 |
| 2 | 環境省 | 情報提供及びデータ収集業務 | 知床データセンター及びメーリングリストの維持管理を実施した。 |
| 3 | 環境省 | 知床半島先端部地区利用状況調査業務 | 知床岬地区の利用状況を把握するため、ハイシーズンにインターバルカメラを設置。また、海岸線トレッキングルート上での聞き取り調査及び利用者指導を行った。 |
| 4 | 環境省 | 知床国立公園適正利用検討及び文献等調査業務 | 「知床半島先端部地区利用の心得」等の点検、適正利用・エコツーリズムワーキンググループ等の運営及び知床国立公園の利用状況の調査等を通して、知床の適正な利用を検討した。 【No19 利用実態調査】 |
| 5 | 環境省 | 知床五湖等利用適正化検討業務 | 知床五湖の利用のあり方協議会、知床五湖の利用のあり方協議会登録引率者審査部会、適正利用・エコツーリズム検討会議カムイワッカ部会を運営した。 |
| 6 | 環境省 | 知床五湖における利用者意向等調査業務 | 知床五湖の利用のあり方に関連して急増する外国人利用者の基礎情報を収集し、課題を整理することを目的として、知床五湖の利用のあり方に対する外国人利用者による評価を把握するためのアンケート調査を実施した。 |
| 7 | 環境省 | 住民向け普及啓発講座開催補助業務 | 地域住民を対象とした知床の生態系やその保全に関する講座の開催の補助を行った。 |
| 8 | 環境省 | ウトロ海域におけるケイマフリ調査業務 | ケイマフリ等海鳥の保護と持続可能な海域利用の両立を図るため、その基礎データとなるウトロ海域のケイマフリの生息状況等を調査した。 【No6 ケイマフリ・ウミネコ・オオセグロカモメ・ウミウの生息数、営巣地分布と営巣数調査】 |
| 9 | 環境省 | 羅臼海域における海鳥の分布調査業務 | 地域住民の海鳥に関する理解を促進することを目的とし、羅臼海域における海鳥の分布調査及び海域利用に関する懇談会を開催した。 |
| 10 | 環境省 | 羅臼湖における植生モニタリング手法検討調査 | 羅臼湖線歩道における歩道の再整備の効果検証のための植生のモニタリング手法の検討を実施した。 |
| 11 | 環境省 | 知床半島ヒグマ保護管理方針に基づくゾーニング管理等推進業務 | ヒグマと公園利用者との軋轢を解消するため、ヒグマに関して安全対策の実施、情報収集、情報周知を実施した。 【No20 ヒグマの目撃・出没状況、被害発生状況に関する調査】 |
| 12 | 環境省 | 知床半島ヒグマ保護管理方針検討業務 | 知床半島ヒグマ保護管理方針の諸課題への対応策をはじめとする次期方針の方向性の検討、検討会議の開催・運営を行い、「知床半島ヒグマ管理計画」としてとりまとめを行った。 |
| 13 | 環境省 | 羅臼ビジターセンター観測情報展示施設に係る知床沿岸域海洋観測機器維持管理業務 | 海洋環境変動の評価、海域における各種研究及び管理等のため、ウトロ海域及び羅臼海域に海洋観測ブイを設置して、水温の測定を実施した。 【No2 海洋観測ブイによる水温の定点観測】 |
| 14 | 環境省 | エゾシカ個体数調整実施 業務 |
知床国立公園及び知床世界自然遺産地域においてエゾシカの増加による生態系への深刻な影響が見られることに鑑み、知床岬地区、幌別―岩尾別地区及びルサ―相泊地区におけるエゾシカの個体数調整捕獲を実施した。 |
| 15 | 環境省 | ルシャ地区エゾシカ季節移動等調査業務 | ルシャ地区におけるエゾシカの個体数調整を検討するための基礎資料として、当該地区を利用する個体群の季節移動の時期や経路、その他の行動把握を行った。 |
| 16 | 環境省 | エゾシカ食害状況評価に関する植生調査業務 | エゾシカ食害状況に関する植生モニタリング調査、及びその評価のための植生指標開発の方針検討を行った。【No8 エゾシカの影響からの植生の回復状況調査(環境省知床岬囲い区)】 【No9 密度操作実験対象地域のエゾシカ採食圧調査】 【No10 エゾシカによる影響の把握に資する植生調査】 |
| 17 | 環境省 | エゾシカ航空カウント調査業務 | 知床国立公園内において環境省釧路自然環境事務所がエゾシカの個体数調整捕獲を実施している知床岬地区、ルサ－相泊地区及び幌別－岩尾別地区、並びに新たにエゾシカ対策の検討を行っていたルシャ地区において、越冬中のエゾシカ個体数の航空カウント調査を実施し、知床におけるエゾシカの生息状況を把握した。 【No12 エゾシカ越冬群の広域航空カウント調査)】 |
| 18 | 環境省 | 知床連山登山道管理業務 | 知床連山における高山植物等植生保護や登山者の道迷い防止のため、踏み出し防止ガイドロープや水切り設置箇所の管理等を行った。 |
| 19 | 環境省 | 羅臼岳歩道保全管理業務 | 羅臼岳における高山植物等植生保護や登山者の道迷い防止のため、踏み出し防止ガイドロープや土のうの設置及び管理等を行った。 |
| 20 | 林野庁 | オショロコマ生息等調査 | 遺産地域及び遺産隣接地域の37河川で水温調査を実施するとともに、8河川でオショロコマの生息数及び外来魚等の調査を実施するとともに、河川工作物アドバイザー会議を運営した。 【No18 淡水魚類の生息状況、特に知床の淡水魚類相を特徴付けるオショロコマの生息状況（外来種侵入状況調査含む）】 |
| 21 | 林野庁 | エゾシカ採食圧調査 | 遺産地域及び遺産隣接地域の20箇所において、エゾシカの採食状況、及び土壌流出状況の調査を実施した。 【No7 エゾシカの影響からの植生の回復状況調査（林野庁1ha囲い区内外）】 【No10 エゾシカによる影響の把握に資する植生調査】 |
| 22 | 林野庁 | 知床ウトロ地区等エゾシカ捕獲事業 | ウトロ地区等（遺産隣接地域）においてエゾシカの個体数調整捕獲を実施した。また、隣接する可猟区において一般狩猟を支援するための林道除雪を実施した。 |
| 23 | 林野庁 | 希少野生動植物種保護管理事業 | 自然保護管理員を配置して巡視を行うことにより、シマフクロウの保護及び環境の保全等を図った。 |
| 24 | 林野庁 | 中大型哺乳類の生息状況 調査 |
遺産隣接地域において、自動撮影カメラを設置し、アライグマの侵入状況及び中大型哺乳類の生息状況を調査した。 【No15 中小大型哺乳類の生息状況調査（外来種侵入状況調査含む）】 |
| 25 | 北海道 | 海棲哺乳類生息状況調査 | 知床半島沿岸及びその周辺海域について、海棲哺乳類の生息状況についての調査を実施した。 【No3 アザラシの生息状況の調査】 |
※【 】は、該当する長期モニタリング項目
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