(1)適正利用・エコツーリズムの検討
1)知床世界自然遺産地域適正利用・エコツーリズム検討会議の開催
知床の適正な利用およびエコツーリズムの推進を図り、多様な野生生物を含む原生的な自然環境を後世に引き継ぐとともに、良質な自然体験を提供するため、知床世界自然遺産地域科学委員会適正利用・エコツーリズムワーキンググループと知床世界自然遺産地域連絡会議適正利用・エコツーリズムワーキング部会の合同開催による「知床世界自然遺産地域適正利用・エコツーリズム検討会議」を2回開催した。
表27.平成28年度適正利用・エコツーリズム検討会議の開催状況(再掲)
開催日時・場所 | 参加者 | 議題 | |
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第1回 | 平成28年9月6日(火) 10:00〜15:30 羅臼町商工会館 2階 会議室 |
50名 |
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第2回 | 平成29年3月9日(木) 13:30〜17:30 斜里町産業会館 2階 大ホール |
45名 |
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2)知床エコツーリズム戦略
平成28年度は、知床エコツーリズム戦略に基づき、各種事業や計画が提案されるとともに実現している。
① 厳冬期の知床五湖エコツアー事業(知床斜里町観光協会ほか)
冬期閉鎖されていた道道知床公園線を除雪し、人数制限及びガイド同伴のうえで冬期の知床五湖をまわるエコツアーを平成26年から実施し、平成28年度で3年間のモニターツアー期間を終了した。第2回検討会議にて、今後のツアー継続について審査を行った結果、知床五湖冬期適正利用協議会が植生や利用状況等をモニタリングしながら事業を継続することが決定した。
② 赤岩地区昆布ツアー事業(知床羅臼町観光協会ほか)
半島先端部の文化資源を活用した教育目的のツアーと位置付け、平成26年から実施し、平成28年度で3年間のモニターツアー期間を終了した。第2回検討会議にて、今後のツアー継続について審査を行った結果、今後5年間は植生や利用状況のモニタリングを行うなどの条件付きでツアーを継続し、その間に当該ツアーに対する地域内の合意形成や持続的な事業形態を検討することとなった。
③ 「外国人旅行者向け情報発信の強化」部会(知床財団ほか)
利用施設最新情報ボード(知床情報玉手箱)の構築や「日刊ヒグマ情報」の発信、日本語と英語表記の登山道マップを作成する等、知床の楽しみ方及び利用のルール等に関する外国人旅行者向けの情報発信を強化すること目的とした各種事業を行った。
④ 先端部地区利用の心得の点検(環境省)
策定より時間が経過した知床半島先端部地区利用の心得について、利用者のニーズや利用形態の変化等を踏まえた点検作業を行った。平成27年度に2回、28年度に4回の部会を経て修正案を作成、その後の第2回検討会議にて、当案が承認され、平成29年3月付で利用の心得が改訂された。