ホーム > 知床白書 > 知床世界自然遺産地域年次報告書(平成28年度)

 知床白書    Shiretoko White Paper

はじめに

知床世界自然遺産地域
区域図

第3章 適正利用

2. 適正利用促進の取組

1. 管理計画の実施状況一覧

(6)海域の利用

1)ウトロ地区観光船利用者数(推計値)

平成28年の推計利用者数は、118,454人と前年比73%と過去最低となった。平成19年以降は減少傾向にある。

2)羅臼地区観光船利用者数(推定値)

平成28年の推定利用者数は、23,421人(前年比98%)であった。過去最多となった平成27年から僅かに減少したが、ウトロ地区観光船利用者数とは対照的に平成19年以降増加傾向にある。

3)シーカヤック利用者数(推定値)

平成28年の推定利用者数は636人(前年比64%)だった。平成25年に過去最多となった後は減少が続いている。

4)サケマス釣り利用者数

平成28年の利用者数は486人であり、前年比64%と過去最低となった。

5)ウトロ海域の取組

知床ウトロ海域環境保全協議会(平成25年発足)の取り組みとして、7月16日〜31日を海鳥WEEKに設定し、ホテルや観光船で海鳥の専門家が解説を行う「うみどりトーク」や、夕暮れの時間帯に出航する「海鳥サンセットクルーズ」及び知床の海の魅力を伝える「知床海の写真展」を開催した。

また、海域観光の充実、収益の環境保全への還元、野生動物と人との適正な関係の周知、協議会の自立化(安定運営)等を目的として、「知床ウトロ海のハンドブック」を平成26、27年に引き続き販売した。4月20日にリニューアルオープンを迎えた知床自然センターでは、4月20日〜9月末の期間中に、知床の海鳥や協議会の取組等を紹介する企画展「知られざる海の鳥たち」を開催した。

さらに、知床観光船おーろらにより5月から10月の運行時に見られる海鳥を記録したほか、小型観光船の協力の下、夏期のオジロワシを観察し記録した。

6)羅臼海域の取組

知床国立公園内の羅臼町側の海域及びその周辺海域には、ヒメウやウミスズメ等の絶滅危惧種を含めた多種多様な海鳥類が生息している一方で、観光船事業者によるホエール・バードウォッチングの利用者数が増加傾向にあり、適正利用の観点からの課題がある。そこで、地域住民の海鳥に関する理解の促進につなげるために必要な情報を得るために、羅臼海域における海鳥類の分布状況、さらに適切な観察方法や観察適地の情報の収集を目的とした調査を実施した。