平成18年度から環境省は、オジロワシ・オオワシの分布調査を実施している。平成25年度は、平成25年11月から平成26年4月にかけて、斜里町側では知布泊〜岩尾別の約28km、羅臼町側では湯ノ沢〜羅臼川河口及び於尋麻布漁港〜相泊漁港の約35kmのそれぞれの調査区間において、道路沿いや流氷上、河川沿いのオオワシ・オジロワシの個体数を成長、幼鳥別に計数した。
<オオワシ>
ウトロ側では、2月下旬から3月下旬にかけて多くなり、3月5日に99羽と最も多く確認された。一方で、羅臼側では2月20日に113羽と最も多く確認されたほか、1月30日と2月5日にも多く確認された。
<オジロワシ>
ウトロ側では、11月上旬から次第に増加し、12月26日に16羽となった後に減少して2月5日には5羽になった。しかし、その後再び増加して3月22日に22羽となり、4月上旬までに減少傾向に転じた。羅臼側は、11月下旬から次第に増え始め、1月30日に急激に多くなり75羽にまでなった。その後は増減を繰り返しながら減少傾向を示した。