ホーム > 知床白書 > 知床世界自然遺産地域年次報告書(平成25年度)

 知床白書    Shiretoko White Paper

はじめに

知床世界自然遺産地域
区域図

第2章 課題対応
(保全管理)

1. エゾシカ

2. ヒグマ

3. シマフクロウ

4. オオワシ・オジロワシ

5. 外来種

6. 海域

7. 河川工作物

8. 長期モニタリング

9. 管理機関以外の遺産地域内での取組み

1. 管理計画の実施状況一覧

4.オオワシ・オジロワシ

平成18年度から環境省は、オジロワシ・オオワシの分布調査を実施している。平成25年度は、平成25年11月から平成26年4月にかけて、斜里町側では知布泊〜岩尾別の約28km、羅臼町側では湯ノ沢〜羅臼川河口及び於尋麻布漁港〜相泊漁港の約35kmのそれぞれの調査区間において、道路沿いや流氷上、河川沿いのオオワシ・オジロワシの個体数を成長、幼鳥別に計数した。

<オオワシ>

ウトロ側では、2月下旬から3月下旬にかけて多くなり、3月5日に99羽と最も多く確認された。一方で、羅臼側では2月20日に113羽と最も多く確認されたほか、1月30日と2月5日にも多く確認された。

<オジロワシ>

ウトロ側では、11月上旬から次第に増加し、12月26日に16羽となった後に減少して2月5日には5羽になった。しかし、その後再び増加して3月22日に22羽となり、4月上旬までに減少傾向に転じた。羅臼側は、11月下旬から次第に増え始め、1月30日に急激に多くなり75羽にまでなった。その後は増減を繰り返しながら減少傾向を示した。